1、喫煙
世間的にも特によく知られている胎児への悪影響な行動と言えば、喫煙です。ニコチンの多量摂取によって母体のサイタイの血流量が減り、胎児へ栄養素や酸素が届きづらくなります。
また、喫煙時に発生する一酸化炭素は母体の血液中のヘモグロビン量を不足させ、これも胎児への酸素供給の妨げとなります。
このように栄養不足や酸素不足の状態になると子宮内胎児発育遅延(IUGR)や胎盤早期剥離などの胎盤へのリスク、最悪の場合には流産等の可能性も出てきます。
喫煙を習慣としていた妊婦さんはあまり体への異変を感じないかも知れませんが、体内の赤ちゃんへのリスクは着実に増していきます。
禁煙というのは妊娠中であろうがなかろうが苦しいものではありますが、赤ちゃんの事を考えるなら1日でも早く禁煙を達成されるのが望ましいでしょう。
2、衝撃・過剰な運動
これも妊婦さんにとっては常識ですが、いくつか注意点もあります。
まず運動についてですが、実は妊婦さんだからといっても全く動かず絶対安静がベストだとは限りません。ウォーキングやエアロビクス、プールでの水中歩行など、負担の少ない運動は寧ろつわりの軽減やむくみの改善、安産に向けての体づくり等の効果が期待できます。
もちろん激しい運動は母体だけではなく胎児への悪影響の原因となるので、節度を守り、異変を感じた時にはすぐに運動を中断する心構えが必要です。
同じように混雑した人ごみの中を行く時や段差の上り下り、果ては何気ない日常生活の中にまで、色々な所に存在する母体への衝撃にも注意が必要です。
3、ストレス
長期間にわたる精神的なストレスも、胎児への悪影響の一因と言われています。
胎児は胎盤を通じて母体から受け取ったホルモンにより、母体の感情を感じているといわれています。長期的な負の感情(怒りや悲しみ)を浴び続けた胎児は、情緒障害等になるリスクが増します。
妊娠・出産という一大イベントにより、妊婦さんやその周りの環境も大きく変わろうとしていることが多いです。
それは即ち、妊婦さんの精神も不安定になりがちだということ。
妊婦さんの心がけだけでなく周囲の人々の気遣いや思いやりが、ストレスの少ない妊娠生活に必須と言えるでしょう。
いかがでしたでしょうか?
常識だろうと言うようなことばかりですが、赤ちゃんへの悪影響を考えるとどれも欠かすことの出来ないことだと、私は思っています。
最近はマタニティマーク等、妊婦さんへの周りの気遣いを呼びかける活動も活発になっているようですが、最後の最後に赤ちゃんと関わるのはやっぱりお母さん自身です。
この記事を読んでいただいた妊婦の方が一人でも多く、元気な赤ちゃんと出会えることを願っています。